basho_za

「芭蕉座」はメッツォ・ソプラノの山本掌の発案により
語りの古屋和子、ピアニストの中島章恵により構成されるコンサートシリーズ。
句を歌い、紀行文を原文で語り、ピアノは情景を弾く。
俳句/連句に造詣の深い山本の委嘱で長年に渡り
「おくのほそ道」を1句1曲として書き下ろしてきた。



         な  うお
行く春や鳥啼き魚の目は涙 2009
さみだれ   
五月雨の降り残してや光堂 1998
のみしらみ  しと
蚤虱馬の尿する枕もと 1999
まゆは    おもかげ    べに
眉掃きを佛にして紅粉のはな 1998
さみだれ 
五月雨を集めて早し最上川 2004
           くず
雲の峰いくつ崩れて月の山 2006
きさかた     せいし   ねぶ
象潟や雨に西施が合歓の花 1999
ひとつや
一家に遊女も寝たり萩と月 2011
         かぶと
むざんやな甲の下のきりぎりす 2012

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